自分も忙しいのに上司や先輩から仕事を押し付けられるとイラッとしますよね。
現在は自分ひとりで働いてるので仕事を押し付けられたりしないんですけど、僕も会社員をしてたときは「一体どんな神経してんだよ!」と叫びたくなってました。
ただ厄介なのは、仕事を押し付けてくる理由が「ラクしたい」とか「早く家に帰りたい」など自己中な発想だけではなく、上司や先輩から期待されているケースもあることです。
なので上司や先輩の心理状況を理解して、それに合わせた対処をするといいですね。
目次
仕事を押し付けられると断れないジレンマ
自分も忙しいのに上司や先輩から「あ、これ明日までによろしく」なんて言われるとイラッとしますよね。
僕も会社員だったころ、〆切間近の仕事をいきなり振られると「いやいや見てよ。暇そうじゃないでしょ?」とか「依頼するならもっと早く言えよ!」と心のなかで叫びまくってました。
また上司や先輩が「おつかれさまで~す。お先に失礼しま~す。」なんて言おうもんなら、「仕事を振っておいて、自分は帰るんか~い」とサイレントツッコミを連発してたんですよね。
もちろん、サイレントツッコミだけで声に出して仕事を断れるはずもなく…。
家でも休日でも働かないと間に合わなくなり、慢性的な睡眠不足で体力的にもメンタル的にもやられていきました。
今では個人で働いてるので元気に働けてるんですけど、当時の僕は会社員のジレンマに見事にハマってたんですよね。
仕事を押し付けてくる上司や先輩の心理状況
こちらの都合を考えずに仕事を押し付けてくる上司や先輩。
その心理状況は自分勝手な場合もあれば、状況を考えての判断だったり、期待の現れだったりします。
全体最適を考えている
マネジメントが上手な上司や周りをよく見てる先輩なら、全体最適を考えながら仕事を振ってます。
「A君は今これで忙しいから、この仕事はBさんに任せよう。」
「こういう案件はC君が得意だから任せてみよう。」
こんな風に素敵な上司や先輩なら、メンバーの仕事量をひそかに調整してたり、適材適所で仕事を任せてくれてたりします。
成長して欲しい
これも素敵な上司や先輩パターンです。
あなたに「成長して欲しい」とか「期待してる」などの想いがあって、仕事を任せてるケースですね。
仕事の負荷を多めにかけたりプレッシャーを与えたりして、知識やスキルを身につけてほしかったり、経験値を増やしてほしいと思ってたりします。
自己中心
これは最悪で最低なパターンです。
「自分は家に早く帰りたい」
「この仕事はめんどくさいからやりたくない」
「苦手な仕事だから誰かに押し付けたい」
こんな感じの自己中心的な理由で仕事を押し付けてくる上司や先輩もいます。
実際に僕が会社員だったころ自己チューすぎる上司がいたんですよ。
その上司は営業だったんですけど、自分が担当してた面倒くさいクライアントを配属されて間もない中途社員に引き継いだんです。
案の定、中途社員の方はクライアントに振り回されたり、理不尽なことをバンバン言われたりして疲弊していったんですけど、上司はその姿を見て笑ってたんですよね。
絵に描いたようなイヤな上司だったんですけど、自己中心的な理由で仕事を押しつけてくる人はいます。
上司や先輩の心理状況を見分ける方法
上司や先輩が仕事を押し付けてくる心理状況には良いパターンと悪いパターンがあります。
なので肝心なのは、それを見分ける方法です。
上司や先輩も忙しそうか?
まずは上司や先輩も忙しそうかを観察しましょう。
全体最適を考えてたり、周りを見ながら仕事を振ってたりするなら、本人たちも忙しいはずです。
逆に、
「ボーッとしてる時間が長い」
「やたら休憩してる」
「定時になった瞬間に帰る」
こんな感じなら、自分でやるのが面倒くさいから仕事を押し付けてます。
ここまで分かりやすい人は珍しいですが…。
なのでまずは、仕事ぶりを見てみるといいですね。
後輩の手柄を横取りする人か?
たまにいますよね、こういう人。
仕事を押し付けるだけ押し付けておいて、周りにはあたかも「自分がやりました感」を出す上司や先輩。
こういう人たちは面倒くさいから仕事を振ってるのではなく、後輩たちを利用して自分の手柄にしてやろうという悪代官的な考え方の持ち主です。
後輩が苦労して獲得した案件を「私の指示で契約を獲得できたんですよ」とか、最悪すぎる人だと後輩の頑張りすらなかったことにします。
こういうタイプの人間は、自己中心的な発想で躊躇なく思いっきり仕事を振ってきます。
会社や人の悪口を頻繁に言ってるか?
これが一番わかりやすいと思います。
「こんなにも仕事をしてんのに会社の給料が安い」
「あいつはマジで使えねぇ~」
「俺は悪くない!上からの指示だったんだ!」
こんな風に平気で会社や人の悪口を言ってる上司や先輩なら、自己チューな理由で仕事を押し付けています。
不満が多い人たちは、自分のことしか考えてないですからね。
逆に「全体最適」や「成長して欲しい」と思ってるなら悪口や愚痴を言ってる暇はないし、不平不満を撒き散らせば部署内の雰囲気が悪くなるので言うわけがありません。
上司や先輩の悪口チェックは分かりやすいので、ぜひ試してみてください。
仕事量は自分で調整する
悪いパターンなら、うま~く仕事を断るしかありません。
ただ、難しいのは良い意味で仕事を振られてる場合です。
上司や先輩が「全体最適」を考えてたり、「成長してほしいから」と思ってたりすると、自分だけワガママ言うのも何か悪いし、期待されてるんだから応えたいと思うのは普通です。
だけど、限度はありますよね。
任された仕事をすべて受け入れて、家でも休日でも働かないといけないのなら、自分がパンクするのは目に見えてます。
素敵な上司や先輩であっても、自分の仕事のボリュームは自分で調整しましょう。
上手く回避する方法
それでは先程ご紹介した3パターンの心理状況にわけて、対処法をお話します。
「全体最適」思考を上手く回避する対処法
このケースなら上手く回避する対処法は2つです。
- 別のアプローチ方法を提案
- 受け入れる
「全体最適」を考えてる上司や先輩は合理的な人なので、「別のアプローチ方法」を提案すれば受け入れてくれます。
単純作業を仕組み化する方法やアウトソーシングする方法などを提案してみるといいですね。
代替案が見つからないのなら、現状を受け入れるしかないです。
「成長してほしい」思考を上手く回避する対処法
一番断りにくいケースですが、自分がパンクしそうなら仕事を断ったほうがいいです。
そのときのポイントは「意志をしっかり伝える」です。
今の仕事量でヒーヒー状態だったり、作業レベルの仕事が多かったりするなら、他の人に依頼してほしいと相談するのをおすすめします。
注意ポイント
相談するときには、注意ポイントがあります。
それは「成長して欲しいから」という言葉だけのケースです。
これは「期待してる感」を出して、仕事を押し付けたいだけなんですよね。
この見分け方は振られてる仕事内容を確認することです。
重要な仕事なら本当に期待されてるし、面倒くさいだけだったり誰にでもできたりする仕事なら上っ面の可能性は大きいです。
「めんどくさい」思考を上手く回避する対処法
この場合は社内の人に相談するのがおすすめです。
相談相手を選ぶときのポイントは、仕事を押し付けてくる上司や先輩と距離が近い人がいいですね。
しっかりと本人に伝えてくれると思います。
また相談するときには、オブラートに包まないほうが伝わります。
「A部長(A先輩)からありえない仕事量を押し付けられて困っています。」
こんな感じでダイレクトに伝えたほうが相手も本気になってくれるので!
それで1度様子をみて改善されればOKですし、それでも状況が改善されないなら残される方法は2つです。
- 頑なに拒否する
- 部署異動や転職する
順番は「頑なに拒否する」からの「部署異動や転職」です。
頑なに拒否する
社内の評判が悪くなるかもしれませんが、上手くいけば今後の回避に繋がります。
自己中心的な上司や先輩は自分がラクになれれば方法は問わないタイプが多いので、頑なに拒否すれば違う人を見つけるんですよね。
部署異動や転職する
最終手段は部署異動や転職です。
何をやっても先輩や上司の態度が変わらないなら、環境を変えるしかありません。
「パワハラ」の境界線
最後に仕事を押し付けられるときの「パワハラ」の境界線をお話します。
相手がそう思ったらパワハラだと世間では言われてますが、現実はそんな簡単な話じゃありませんよね。
断れない立場だったり、慢性的に忙しい会社だったりすると仕事を受け入れざるを得ません。
世の中で言われているパワハラの定義は当てにならないので、自分で境界線を決めて自分で状況を打開するしかないんですよ。
では「どこで線引をしたらいいのか?」
それは家でも休日でも働かないと間に合わないレベルの仕事量を押し付けられてるかだと思います。
サラリーマンは「自分の時間」と「労力」を会社に提供して給料をもらってます。
だけど、持ち帰り残業や休日出勤に給料は発生してませんよね。
会社に無料で自分の資本を提供してるんです。
これはブランドショップが無料で商品を販売してるのと同じです!
ありえないし、あっちゃいけません。
なので会社以外でも仕事をしないといけない状況なら、それはパワハラだと思います。
対処法を実践したり、働く環境を変えたりするのを強くおすすめします。
どんな仕事でも学べる
今回は、仕事を押し付けてくるパワハラ上司や先輩の心理状況と上手く回避する方法をお話しました。
仕事を押し付けられるとイヤな気持ちになります。
でもどんな仕事でも学べることがあるのも事実なので、この気持ちはベースとして持っておきたいですね。
ただ、その気持ちを利用して仕事を押し付けてくる上司や先輩はいるので、観察しながら対処しましょう!