今回は『天才ギャンブラーの考え方を学ぶ!戦略の本質や優位性と環境の作り方』をテーマにお話していきます。
こんなタイトルですが、僕はギャンブルは一切しません(笑)
というのも、ギャンブルを提供する場所や会社が成り立ってるのは、総合的にプレイヤーたちが負けてるからだと思ってるからです。
だって、もしプレイヤー側が勝てる仕組みになってるなら、世の中でギャンブルを提供する会社は存在しないはずですよね…。
だけど、驚いたのが…。
ある1人の天才ギャンブラーが1500万ドルもの金額を稼いでいたということです。
僕はこの天才ギャンブラーについて知りたくなり調べてみたところ、大金を手に入れられた理由は「ギャンブルの天才」というより「戦略の天才」なんだということがわかりました。
そこには「戦略の本質」や「優位性」と「環境の作り方」の極意があったんです。
天才ギャンブラー「ドン・ジョンソン」
ある1人の天才ギャンブラーの名前は「ドン・ジョンソン」です。
ドン・ジョンソンは、1500万ドル(※日本円で約16億円)もの大金をカジノから半年で勝ち取った天才ギャンブラーです。
世界中のどこのカジノもカジノ側が結果的には勝つ仕組みになってるので、考えられない金額ですよね(笑)
まさに天才ギャンブラーなんです!
ただ、ドン・ジョンソンは「引きが強い」とか「運が良い」とか、「数字に強い」とか…そういうスキルがとんでもなく凄いというわけではありません。
ドン・ジョンソンがカジノから大金を得られた理由はたった1つ。
カジノでゲームするときの「戦略の立て方」が凄かったんです!
天才ギャンブラーの考え方
天才ギャンブラーのドン・ジョンソンは、どのようにしてカジノから半年という短期間で1500万ドルもの大金を勝ち取ったのか。
それはゲーム中にいかにして勝つかを考えるのではなく、カジノ(相手)を選び、ゲームのルール自体を変えて自分が勝てる確率を上げていったんです。
ドン・ジョンソンのその考え方から、戦略の本質を学ぶことが出来るんです。
戦略の立て方
まずドン・ジョンソンは、ギャンブルで勝つためにゲームルールの交渉が出来そうなカジノを探すことから始めました。
というのも、普通にカジノでギャンブルすれば、ドン・ジョンソンとは言え勝つことは出来ません。
だから、勝てる確率を上げるためにゲームルールを変更する必要があるので、それを受け入れてくれるカジノを見つけ出したんです。
これって「孫氏」の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」に似てますよね。
ドン・ジョンソンは普通にカジノでギャンブルをしても勝てるスキルはないと知っていたからこそ、カジノ(相手)を選ぶことから始めたんです。
仕事でも同じことが言えますよね。
勝ちたい相手にどのように勝つかを考えるのも戦略ですが、自分より圧倒的に強い相手なら勝つことは至難の業です。
また、どれだけ凄い戦略があったとしても、少年野球チームがプロ野球チームに勝てるはずがないですよね…。
なので、相手に勝つための戦略を考える前に、誰を相手にするのかを考えることが大切なんです。
これは自分の目的や目標を達成するための戦略の立て方にも当てはまりますよね。
今の自分では到底ムリな目標を立てるのではなく、目標を達成するための目標を立て、1つずつ近づいていくことが戦略としては正しいですよね。
優位性を作る
ドン・ジョンソンはゲームルール変更を受け入れてくれるカジノを見つけ出しました。
そして、ゲームルールの変更を交渉します。
ドン・ジョンソンがカジノで選んだゲームはブラックジャック。
その「ルール変更」と「負け金額へのリスクヘッジ」となる交渉をしたんです。
- カジノ側は数字の合計が◯以上になるまで、カードを引く
- ドン・ジョンソンの負けが一定額を超えたら、カジノ側は◯%の返金をする。
ブラック・ジャックをしたことがある人なら分かると思いますが、仮に18以上になるまでカードを引くというルール変更なら勝つのはキツくなりますよね。
また、負けが一定額を超えたらというのもドン・ジョンソンに抜け目はありませんよね(笑)
これらはドン・ジョンソンがカジノ側に要求したルール変更の一例ですが、この2つのルール変更だけでもドン・ジョンソンの優位性はかなり上がってます。
ビジネスシーンでも、競合他社に勝つために「価格」や「製品」などで優位性を作ろうとしてますよね。
ただ、ドン・ジョンソンが優位性を作り出そうとしたのは「ルール」。
つまり、企画コンペなら条件ということになります。
コンペに参加するまえに、取引先に自社商品が有利になるような条件を受け入れてもらったり、仮に負けたとしても、その他の商品を購入してもらえるようにするなど…。
決められた「ルール」で勝負するのではなく、「ルール」ごと自分に有利になるようにするんです。
これが本当の意味での優位性の作り方ですよね。
天才ギャンブラーから学ぶ「環境」の作り方
天才ギャンブラーのドン・ジョンソンから学ぶ戦略は「環境」の作り方です。
有名な話だと、日本人はルールの中で勝つ方法を考えますが、アメリカ人は勝てるようにルールを作ると言われてますよね。
たしかにルールの中で勝つ方法を考えることも大切ですが、勝てる確率を上げるならルールから変えたほうが良いですよね。
ドン・ジョンソンもカジノで勝てるように「環境」を自分に優位になるように作っていたんです。
これは日常でも同じことです。
会社員で給料を上げるために、必死に仕事をして出世するというのは素晴らしいです。
だけど、ドン・ジョンソンの考え方から考えると、それは会社が決めたルールの中で勝つ方法を考えてるということになります。
じゃあ、ドン・ジョンソン的な考え方を当てはめると…。
- 会社側の給料ルールを交渉する
- より良い環境の会社を探してみる
- クライアントからの無理な要求や利益が出ない仕事を受けず、他の優良クライアントを探す
こんな感じで、ルールを変えようと挑戦してみたり、違う環境を探すことは出来ますよね。
「郷に入っては郷に従え」ということわざもありますが、「どこの郷」に入るのか?
この部分も大切なんだと、ドン・ジョンソンから学ぶことは出来ますよね。
自力だけでは勝てないときもある
今回は『天才ギャンブラーの考え方を学ぶ|戦略の本質や優位性と環境の作り方』について解説しました。
天才ギャンブラーのドン・ジョンソンは、カジノで勝つために「環境」を変えることから始めました。
このことから分かるのが、自力だけでは勝てないときもあるということです。
現在、自分が置かれてる環境で頑張ることも素晴らしいことです。
でも、勝てなさそうな雰囲気があったり、自分らしくいられない環境なのであれば、どんどんルール変更の交渉をしたり、他の場所を探しにいきましょう!
それが本当の戦略なのではないかと僕も思います。